— 2026年8月17日の朝、岐阜の仕事場 —
おかあさん前の記事(手数料と利益計算の記事)で、式の意味は分かった。でも、あの計算を売るたびに電卓でひとつずつやるのは大変そう。みんな、そうしているの?
おかあさん
おとうさん
おとうさんいや、電卓でその都度計算している人は少ないと思う。今日は、あの式をブラウザで入力するだけで使える無料の利益計算ツールを用意したよ。ダウンロードもインストールも要らない。eBayの商品URLを貼ればカテゴリーごとの手数料率も自動で出るし、送料も実際の料金表から計算する。まずはそれを触ってみてほしい。

先に結論:Webツールに数字を入れると、利益と損益分岐点が自動で出る

— まずはこれを開いてください

eBay利益計算ツールは、ブラウザだけで動く無料のWebツールです。ダウンロード・インストール不要、その場で数字を入れれば利益額と利益率が出ます。eBayの商品URLを貼るとカテゴリー別の手数料率を自動判定し、送料もEMS・国際エアパケット・SpeedPAK Economy・DHL・FedEx等の実際の料金表から自動計算します。売上が$7,500を超える高額品のFVF2段階や、為替レートの反映も自動で対応済みです。

→ eBay利益計算ツールを開く(無料・登録不要)
— この記事の全体像

結論から書きます。eBay手数料と利益計算【2026年版】で整理した式を、そのままブラウザで使えるようにしたのが上のツールです。入力するのは、商品代金・送料表示・仕入れ値・送料実費・関税率の5つだけ。あとはeBayの手数料・関税・利益・損益分岐点までを自動で計算してくれます。

この記事ではこのあと、①実際に数字を入れてツールの結果を確認する例、②自分の商品に当てはめるときに間違えやすい3つの数字、の順に説明します。Webツールに数字を入れるだけで計算は完結するので、シートを自分で組む必要はありません。手数料の内訳や損益分岐点の式そのものの解説は前の記事が正本です。

— Answer
この記事の結論
  • eBay利益計算ツールを開けば、ダウンロードもコピペも不要でその場で計算できる。eBayの商品URLを貼ればカテゴリー別の手数料率も自動判定される
  • 入力する数字は5つ:商品代金・送料表示・仕入れ値・送料実費・関税率(FVF率はカテゴリーに応じて自動、手動でも変更できる)
  • 出てくる数字は5つ:売上合計・eBayの手数料・関税・利益・損益分岐点の売上合計。すべて自動計算される
  • 関税率・FVF率は変わることがある数字なので、ツール側で最新の公式料率に更新していく

実際に数字を入れてみる:仕入れ$35・送料$20・売値$100の例で確認する

— 前の記事の実例と同じ数字で、ツールの結果が合っているか確認する

サンプルの数字(商品代金$100・送料表示$20・仕入れ値$35・発送実費$20・FVF率13.6%・関税率12.5%)をWebツールに入れると、次のように計算されます。前の記事の実例とまったく同じ数字になるので、自分のツールで同じ結果が出るか、まずここで確認してください。

サンプル数字での計算結果
  • 売上合計:$100+$20=$120.00
  • eBay手数料合計:$120×13.6%+$120×1.35%+$0.40=$18.34
  • 関税(見込み):$100×12.5%=$12.50
  • 利益:$120−$18.34−$12.50−$35−$20=$34.16(ここにはPayoneer為替手数料を含めていないので、前の記事の$31.76より少し多く出ます。為替手数料まで含めた金額はツールの内訳欄で確認できます)
  • 損益分岐点の売上:($35+$20+$12.50+$0.40)÷(1−13.6%−1.35%)=$79.84

※ ここで数字が合わなければ、カテゴリー(FVF率)・ストア契約・関税率のいずれかが、このサンプルの前提と違っている可能性があります。ツール上の各入力欄を見比べてみてください。

おかあさんわたしがやっていた頃は、送料と手数料さえ引けば残りが利益で、それで合っていた。関税という項目自体がなかったから、当時は今より計算がひとつ少なくて済んでいたことになる。
おかあさん
おとうさん
おとうさんそうなんだ。項目がひとつ増えた分、自分で毎回計算し直すのは大変になっている。関税率やFVF率は今後また変わることがあるから、数字を頭で覚えるより、ツールの入力欄を直せば済む状態にしておくほうが安全だよ。

自分の商品に当てはめる時に間違えやすい3つの数字

— ツールが正しくても、入れる数字が違えば結果も違う

ツールの計算自体は自動でも、入力する数字を間違えると結果は当てになりません。特に間違えやすいのが次の3つです。

— 注意:この3つの数字は「一律の正解」がない
入力前に必ず自分で確認する数字
  • FVF率はカテゴリーで違う。多くのカテゴリーは13.6%が目安ですが、本・映画・音楽は15.3%、時計・ジュエリー系は15%など、自分が出品するカテゴリーの率をSeller Hub(eBayの出品・売上・設定をまとめて管理する画面)で確認してください。ツールに商品URLを貼れば自動判定されますが、取得できない場合は手動でカテゴリーを検索して選んでください。
  • 関税率は商品の分類(HTSコード=商品を分類して関税率を決めるための世界共通の番号)次第で変わり、断定できません。この記事のサンプルで使った12.5%は、日本原産の多くの分類に当てはまる目安であって、すべての商品に一律で当てはまる数字ではありません。自分の商品の分類と関税率は、HSコード(HTS)の調べ方を参考に、出品前に確認してください。
  • 送料表示と発送実費を混同しない。ツールの「送料表示」欄はバイヤーに見せる送料で、「発送実費」欄は実際にCPaSS(eBay公式の国際配送サービス)等の配送サービスに払う金額です。この2つを同じ数字にしてしまうと、送料に利益を乗せて設定している場合の計算がずれます。
▶ 動画でも:この記事のテーマである「利益計算」を主題にした動画はまだありませんが、計算のたびに見落としやすい関税という原価について、オガタが実際に経験したトラブルを話しています。関税率を甘く見積もったまま利益計算をすると数字がずれる、という点でこの記事の#own章とつながっています

ツールを使う前のチェックリスト

出品前に確認すること
  • 商品代金・送料表示・仕入れ値・発送実費を、自分の商品の実際の数字で入れる
  • FVF率(カテゴリー)は商品URLの自動取得か、手動検索で自分が出品するカテゴリーに合わせる(一律13.6%と決め打ちしない)
  • 関税率は自分の商品のHTSコードから確認する(一律12.5%と決め打ちしない)
  • ストア契約(ストアなし/Basic Store)を、自分の契約状況に合わせて選ぶ
  • 複数商品をまとめて集計したい場合は、ツールの内訳欄の数字を自分のスプレッドシートに書き写す
おかあさん数字を毎回ちゃんと確認してから入れれば、出品するたびに慌てて計算し直さなくていい、ということね。それなら、やることはむしろ前より減っているのかもしれない。
おかあさん
おとうさん
おとうさんその理解で合っている。ツールを開いて、毎回の作業は数字を入れるだけになる。まずはさっきのサンプルの数字を今日のツールに入れて、答えが合うか試してみてほしい。
おかあさん — おかあさんのひとこと わたしがやっていた頃は、計算のことは値段を決めるその場その場で考えていて、あとから振り返れる形には残していませんでした。だから、いくら儲かっているのか、実はよく分からないまま出品を続けていた月もあったように思います。今日の話を聞いて、数字を一度ツールで計算して記録に残しておくことは、計算の手間を省くだけでなく、あとで自分の判断を振り返るための記録にもなるのだと感じました。