先に結論:商品説明文は「標準テンプレート」を1つ作って使い回す
商品説明文(Item Description。出品ページの本文にあたる欄)は、出品のたびに一から書く必要はありません。「商品の状態」「発送」「支払い・返品」など、毎回同じ項目に分けた自分専用の型を1つ作っておき、それを使い回すのが基本です。書く手間が減るだけでなく、書き忘れも防げます。この記事では、①標準テンプレートに入れておきたい項目、②使えるHTML・CSS(見た目を指定する言語)の最低限のルール、③商品説明文とItem Specifics(商品の特性を選択式で入力する項目)の役割分担、の3点を整理し、そのままコピペできる型も用意しました。
① 標準テンプレートに入れておく項目
- 商品の状態・同梱物・発送・支払いと返品・注意事項など、毎回同じ構成で書く。商品ごとに中身だけ差し替える
② 使えるHTML・CSSの範囲
- 見出しや文字装飾(太字・色)程度は使える。ただしJavaScript・フォーム・外部サイトへのリンクは原則禁止
③ 商品説明文とItem Specificsの役割
- 商品の特徴(サイズ・色・ブランド等)はItem Specificsに入力してこそ検索の絞り込み対象になる。商品説明文にだけ書いても、フィルターには反映されない
なぜ「標準テンプレート」を作っておくといいのか
商品説明文の型をあらかじめ決めておくメリットは、主に3つあります。第一に、出品のたびに何をどう書くか考える手間が減ります。第二に、発送方法や返品対応など、書き忘れやすい項目の抜けを防げます。第三に、同じ構成の説明文が並ぶことで、ショップ全体の印象が安定します。以前の記事で触れたとおり、商品説明文の文章そのものをメーカーの説明や他の出品者の文章から丸ごと持ってくることはできませんが、「型(構成)」を自分の中で統一することとは別の話です。型を決めても、中身は毎回自分の言葉で書く必要があります。
標準テンプレートに入れておきたい項目
eBayの商品説明文でよく使われる項目は、次の通りです。すべてを毎回使う必要はなく、自分が扱う商品に合わせて組み合わせます。
- 商品の状態:新品か中古か、傷や汚れ、動作確認の有無など、実際に確認した内容を正直に書く
- 同梱物:本体以外に何が入るか(箱・説明書・付属品の有無)
- 発送について:発送方法や目安の日数
- 支払い・返品:返品対応の考え方(詳しい条件はeBayのポリシー設定に従う)
- 注意事項:購入前の質問の受け付けなど
- (該当する商品のみ)電圧・変圧器の注意、ゲーム機のリージョン注意、リモートエリア追加送料の注意、配送先による関税の案内:電化製品・ゲーム機・特定の配送先向けに扱う場合だけ追加する
以前の記事でも触れたとおり、商品説明文はメーカーの公式サイトや他の出品者の文章をそのまま訳して使うものではありません。Images, videos and text policyにも、自分で作成した文章を使うことが原則と明記されています。テンプレートで決めるのはあくまで項目の並び方までで、実際に確認した状態は、自分の言葉で書いてください。
使えるHTML・CSSの範囲(最低限守ること)
eBay Developer Program(出品システムの開発者向け公式資料)のFormattingページによると、見出し・段落・文字の色や太さといった基本的なHTML・CSSは商品説明文で使えます。一方、JavaScript policyにより、JavaScript・フォーム・外部サイトへの誘導リンクといった「Active Content(自動で動く・音が出る・入力フォームがあるようなコンテンツ)」は原則禁止されています。理由は、モバイル端末での閲覧体験を損なうこと、ページの読み込みが遅くなること、セキュリティ上のリスクが高まることの3つです。違反すると、出品の削除や警告の対象になることがあります。画像を説明文に追加したい場合は、eBay Picture Services(EPS)や自分のサーバー(HTTPS対応が必須)に置いたURLを使います。
テンプレートの中でサイズ表などを横並びの表(テーブル)で作りたくなることがありますが、パソコンの画面幅に合わせてピクセル数で幅を固定すると、スマホの狭い画面では収まらず、右側が画面の外に切れてしまうことがあります。幅は指定せず、上から下に積み重なるブロックで書くのが安全です。
- JavaScript・Flash・プラグイン・フォーム:アニメーションや動画を含むアクティブコンテンツは認められない
- 外部サイトへ誘導するリンク:Links policyにより、eBay以外で取引を完結させるリンクや、個人情報・支払い情報を集めるページへのリンクは禁止
- 連絡先情報・自社サイトへの誘導:バイヤーをeBayの外に誘導する行為は禁止
- 外部サイトからコピーした画像・動画・文章:自分で撮影・作成したもの、またはeBayカタログのコンテンツを使うのが原則
- 特殊文字・上付き文字・下付き文字:Item description policyにより使用不可。©は「Copyright」のように単語に置き換える
- すべての外部リンクはHTTPS:外部ホストの画像・CSS・動画・音声はすべてHTTPSで読み込む必要がある
商品説明文とItem Specifics(商品の特性)の役割分担
eBay公式サイトのItem Specificsのページには「Item Specificsは、商品についてバイヤーに伝える記述的なキーワード」と説明されています。さらに「対応するItem Specificsを追加していなければ、その項目で絞り込まれた検索結果には出品が表示されない」とも明記されています。検索結果のフィルターに反映されるのはItem Specificsに入力した内容だけで、商品説明文の本文は対象になりません。テンプレートの「商品の状態」などにサイズやブランドを書くのは構いませんが、それとは別にItem Specifics側にも必ず入力してください。
とはいえ、商品説明文にブランド名や型番を書く意味はあります。バイヤーが読んで安心できますし、SEO対策の記事で触れたとおり、検索に使われる言葉と本文の言葉が一致していることも評価に関わります。ただし、これは「検索結果のフィルターに反映される」こととは別の話です。フィルターに反映させたい項目は、必ずItem Specifics側に入力してください。
そのままコピペできる基本構成
下のHTMLは、幅を固定せず、JavaScriptやフォーム、外部サイトへのリンクも含まない、そのままコピーして使える基本構成です。eBayの説明文入力欄には、HTMLを直接貼り付けられる編集モード(多くの場合「HTML」「ソース」といった名前のタブやボタン)があります。空欄の部分に自分の商品の内容を書き換えて使ってください。
<div style="font-family:Arial, sans-serif; line-height:1.7; max-width:100%;">
<h3 style="margin:0 0 8px;">商品の状態</h3>
<p>(実際に確認した状態、傷や汚れがあれば正直に書く)</p>
<h3 style="margin:16px 0 8px;">サイズ・仕様</h3>
<p>サイズ:( )<br>素材:( )</p>
<h3 style="margin:16px 0 8px;">同梱物</h3>
<p>(本体、箱の有無、付属品など)</p>
<h3 style="margin:16px 0 8px;">発送・返品について</h3>
<p>追跡番号付きで発送します。返品についてはeBayの規定に従います。</p>
</div>
ポイントは、幅を指定する場所が一つもないことです。max-width:100%としているのは、画面の幅を超えて広がらないようにするための指定で、狭いスマホの画面でも自動的に折り返されます。表(テーブル)で横に並べたい場合は、列を減らすか、上のように縦積みのブロックに置き換えることを検討してください。
上のHTMLを毎回手で書き換えるのが面倒な場合は、「オリジナル description メーカー」で、デザインパターン(枠・見出し・区切り線の組み立て方が異なる8種類)・色(12色)・フォント・定型文(パターン)を選ぶだけで、この記事と同じ考え方(幅を固定しない・JavaScriptを使わない・外部フォントを読み込まない)で作ったHTMLをその場で組み立てられます。狙いたいキーワードを入れると、書き出しの1文だけに自然な形で入る仕組みです。
納品前チェックリスト
- 商品の状態・発送・支払いと返品など、必要な項目が型に入っているか
- JavaScript・フォーム・外部サイトへのリンクを使っていないか
- 幅や高さをピクセル数で固定した表・レイアウトになっていないか(幅は指定しない)
- 画像・動画を外部から読み込む場合、URLがHTTPS(httpsから始まる安全な形式)になっているか
- ©などの特殊文字を「Copyright」のような単語に置き換えたか
- サイズ・ブランドなどの特徴は、説明文だけでなくItem Specificsにも入力したか
- メーカーの説明文や他の出品者の文章をそのまま訳していないか
- 一度作った型を、次回以降の出品でも使い回しているか