先に結論:家にあるものは、基本的にそのまま売っていい
結論から言います。家にある不要品は、基本的にそのまま売って大丈夫です。特別な資格も許可もいりません。難しく考えず、出す前に確認するのは次の2つだけです。
①古いものなら、素材だけ確認する。象牙やべっ甲など、輸出に手続きが必要な素材が使われていないかです(詳しくは後述します)。②税金がかかるか心配な方もいると思いますが、家の不要品を売るだけなら基本的にかかりません。この2つさえクリアすれば、あとは自由に選んでかまいません。
候補が何個も見つかって迷ったときだけ、次のことを思い出してください。小さくて軽く、壊れにくく、偽物や権利の心配がなく、状態を正直に説明でき、似た物が実際に売れている——こういう物のほうが、初めての出品ではうまくいきやすいです。難しいルールではなく、迷ったときの目安だと考えてください(もっと詳しく知りたい方はeBayで売れるものの記事で解説しています)。
- 出す前に確認するのは「素材」と「税金」のたった2つだという結論
- 家の中のどこを見れば候補が見つかるか(見落としやすい6か所)
- 迷ったときの目安になる「売れやすい物の5つの特徴」
- 古いものの素材の確認と、税金の心配がいらない範囲の詳しい説明
- 候補が決まったあと、出品するまでの3ステップ
家のどこを見ればいいか:見落としやすい6か所
「家の中を探してみてください」とだけ言われても、リビングを見渡して終わってしまうことが多いです。不要品は、普段の生活動線から外れた場所にたまります。次の6か所を順番に見てください。
共通しているのは、使わなくなった時に「捨てるか売るか」を決める機会がないまま、そのまま収納の奥にしまわれ続けているという点です。
動画では、家にある不要品の具体例として次の5つを挙げています。①中古ゲーム機本体・ゲームソフト(DS・PSP・Switch周辺機器など、動作すれば箱なしでも可)、②ヘッドホン・イヤホンなどの音響機器・楽器(SONY・BOSE・Rolandなど日本ブランドは海外で人気)、③アニメ・キャラクターグッズ(人気キャラクターのフィギュアやぬいぐるみ、箱なしでも可)、④中古カメラ・レンズ(Canon・Nikonなど日本メーカーは世界的に需要あり)、⑤日用品・文房具・美容グッズ(フリクションペン・ヘアアイロンなど、まとめ売りもおすすめ)です。
先ほどの6か所と重ねると、①③は「子ども部屋・おもちゃ箱」、②④は「やめた趣味の道具入れ」、⑤は「引き出しの奥・贈答品の箱」に多く見つかります。動作しないものでも、状態を正直に書けば「現状渡し・ジャンク品」として出品できることがあります。ただし壊れやすいまま発送すると輸送中の破損につながるので、梱包はいつもより丁寧にしてください。
古いものは、まず素材を確認する
eBayの出品禁止商品とVeROの記事で書いたとおり、日本にはワシントン条約(CITES=絶滅のおそれのある野生動植物の取引を国際的に規制する条約)という輸出規制があります。対象になるのは象牙の印鑑や根付、べっ甲(タイマイという海がめの甲羅)のかんざしや眼鏡フレーム、革の中でもワニ革やヘビ革の財布・バッグ、珊瑚の装飾品などです。アンティークでも中古品でも対象になり、古さは免罪符になりません。むしろ古いものほど、こうした素材が使われている可能性が高いのです。
対象品は、事前に経済産業大臣から輸出承認証とCITES輸出許可書の発給を受けなければ、海外へ送ることができません。「昔から家にあったものだから」という説明は通用しません。
- 革製品なら、何の革か確認する。牛革・合皮なら問題ない。ワニ・ヘビ・トカゲなど爬虫類の革は要注意
- 装飾品や小物は、素材の表示を確認する。べっ甲・象牙・珊瑚・毛皮・羽根が使われていないか
- 分からなければ、調べる。それでも分からなければ、その1点は今回は出さない
- 手続きが必要だと分かった場合は経済産業省の貿易管理の窓口に、刀剣や文化財に関わるものは都道府県の教育委員会や専門の買取店に相談する
売っても税金はかからないのか
もう1つ、最初に不安になりやすいのが税金です。結論は、eBay輸出に開業届は必要かの記事で書いたとおり、家にあった生活用動産(=家庭で日常的に使っていた物)の売却による所得は非課税です。国税庁もネットオークション等の副収入について、生活に通常必要な資産の売却は課税されないことを明示しています(タックスアンサーNo.1906)。
つまり、家の不要品を整理して売っている段階では、金額がいくらになっても、開業届も確定申告も要りません。線が変わるのは、売るために仕入れを始めた瞬間からです。今回の記事の範囲は、あくまで「もう使っていない、家にあったもの」を売る話であり、その範囲では税金の心配は不要です。仕入れを始めるタイミングになったら、開業届の記事を改めて読んでください。
家の不要品を選ぶと、有在庫の強みも手に入る
無在庫と有在庫はどっちで始めるかの記事で書いたとおり、eBayを始めたばかりの時期は有在庫で作るのが結論です。理由は、在庫切れが評価指標に直結してしまうからでした。家の不要品は、もともと手元にあるものなので、そのまま有在庫の条件を満たします。仕入れ先の在庫が急になくなる心配も、二重販売の心配もありません。
加えて、初期の出品リミット(月10品・合計500ドル)との相性も良いです。単価の高い仕入れ品を1点出すより、手元にある手頃な不要品を何点か並べるほうが、10品の枠を無理なく使い切れます。最初の数か月に必要なのは大きな利益ではなく、出品・梱包・発送・評価という一連の流れを経験する回数です。
出品するまでの3ステップ
素材と税金の確認を通った候補が見つかったら、あとは次の3ステップです。
- STEP 1:状態を確認し、写真を撮る。傷・汚れ・破損の有無、付属品の有無、電化製品なら動作確認。写真は複数アングルで5枚以上
- STEP 2:eBayのSoldフィルタとProduct Research(旧Terapeak、eBay公式の無料リサーチツール)で、実際に売れた記録と価格を確認する。出品されている数ではなく、売れた数を見る
- STEP 3:手数料と送料を引いた金額を確認してから出品する。売れることと、手元にいくら残るかは別の話。計算のしかたは手数料と利益計算の記事を参照
状態の説明文は、翻訳ツールに丸投げするより、自分が確認した事実をそのまま短く書くほうが伝わります。よく使う言い回しを型として置いておきます。
Used, in good condition. No major scratches or damage.(中古品、状態良好。目立った傷や破損はありません)
Tested and working. / Not tested, sold as-is.(動作確認済みです/未確認のため現状渡しです)
All original accessories included.(付属品はすべて元の状態のまま含まれます)
出品前の最終チェックリスト
- 革・べっ甲・象牙・毛皮・珊瑚など、ワシントン条約の対象になる素材が使われていないか
- 迷ったときの目安「5つの条件」(小さい・軽い・壊れにくい・偽物や権利の心配がない・状態を説明できる・売れた実績がある)も参考にしたか
- キャラクターグッズなら、正規品であることを確認したか(コピー品・海賊版は禁止)
- 写真を5枚以上、複数アングルで撮影したか
- Soldフィルタ・Product Researchで、実際に売れた記録を確認したか
- 手数料と送料を引いた、手元に残る金額を試算したか
- eBayの出品禁止商品ポリシーに該当しないか確認したか