先に結論:入口はここ。見る数字は4つ
結論から書きます。テラピークの入口は、eBay.com(米国サイト)のSeller Hub → 「Research」タブです。迷ったら、出品用アカウントでログインした状態で ebay.com/sh/research を直接開けば着きます。名前は「Product Research」に変わっていますが、中身がテラピークです。eBayのセラーなら誰でも、無料で使えます。
開いたら、商品名や型番で検索して、フィルタを「出品者の国=Japan」「買い手の国」「期間」の3つで絞る。見る数字は「売れた数」「平均価格」「Sell-through rate」「セラー数」の4つ。これがこの記事の全体像です。
- テラピークの現在の名前はProduct Research。入口はSeller Hub → Research(直接開くなら ebay.com/sh/research)
- 全セラーが無料。過去3年分の「実際に売れた記録」を検索できる(eBay公式)
- 出てこないときの確認点は4つ。①ebay.co.jpではなくebay.com ②出品用アカウントでログイン ③名前がProduct Researchに変わっている ④直接URLで開く
- フィルタはSeller location: Japan/Buyer location/期間の3つが基本
- 読む数字は売れた数(需要)・平均価格(値付け)・Sell-through rate(売れやすさ・過去90日まで)・セラー数(競合)の4つ
テラピークとは。今の名前はProduct Research
テラピーク(Terapeak)は、もともと独立したリサーチ会社のツールで、eBayが買収して公式ツールになりました。現在はProduct Research(プロダクトリサーチ)という名前で、Seller Hubに組み込まれています。かつては有料でしたが、今はSeller Hubを使えるセラー全員が無料で使えます。
できることを一言で言うと、「実際に売れた記録を、数字とグラフで確かめる」ことです。eBayの検索結果をSoldフィルタで絞っても売れた記録は見られますが、テラピークはその一段深くまで見られます。公式の説明では、過去3年分の販売データを対象に、販売の推移、平均販売価格、価格帯、送料の傾向、Sell-through rate(後述)、その商品を売ったセラーの数、販売形式(オークションか固定価格か)まで確認できます。
売れるものの記事で「リサーチはSoldフィルタ→テラピーク→セラーリサーチの順」と書いたとおり、テラピークはリサーチの2歩目です。Soldフィルタで「売れているらしい」と当たりをつけた商品を、ここで数字にして確かめます。
テラピークが出てこないときの確認点
「テラピークが出てこない」「どこにあるのか分からない」は、昔から質問の多いところです。確認点は4つあります。
① 探す場所は、ebay.co.jpではなくebay.com。テラピークが入っているSeller Hubは、eBay.com(米国サイト)の機能です。日本語の案内サイト(ebay.co.jp)の中をいくら探しても入口はありません。
② 出品用アカウントでログインしているか。Seller Hubはセラー向けの管理画面なので、出品用のアカウントでeBay.comにログインしていることが前提です。買い物用の画面をいくら探しても出てきません。アカウントをこれから作る方はアカウント開設の記事からどうぞ。
③ 画面に「Terapeak」の文字は(ほぼ)無い。今の名前はProduct Researchです。Seller Hubの上部メニューから「Research」タブを開くと、その中にあります。「テラピーク」という表記を目印に探すと、名前が変わっているせいで永遠に見つかりません。
④ 迷ったら直接URLで開く。ログインした状態で https://www.ebay.com/sh/research をブラウザに直接入力すれば、メニューを辿らずに着きます。ブックマークしておくのがいちばん確実です。
使い方:検索して、3つのフィルタで絞る
手順1:検索する。検索ボックスに商品名やキーワードを入れます。英語の商品名か型番で検索するのが基本です。型番(たとえばレンズなら「EF50mm F1.8 STM」)は世界共通なので、いちばん正確に絞れます。日本語で検索しても海外の売れた記録はほぼ出てきません。
手順2:フィルタで絞る。日本のセラーが必ず使うのは3つです。Seller locations(出品者の国)を「Japan」にすると、「日本から出品して実際に売れたもの」だけに絞れます。これが仕入れ判断にいちばん近い記録です。この欄とBuyer locations(買い手の国)は、検索結果の右上にある「More filters」を開いた中にあります。期間は検索ボックスの隣で選びます。選択肢は7日から最長「Last 3 years」(過去3年)まであり、定番商品なら90日〜1年、動きの速い商品(キャラクターグッズ・流行もの)なら7〜30日に絞ると今の状態が見えます。
手順3:並べ替えて読む。結果を「売れた数」の多い順に並べ替えて、上から読んでいきます。読み方は次の章のとおりです。
数字の読み方:売れた数・価格・Sell-through rate
検索結果に並ぶ数字のうち、判断に使うのは4つです。
売れた数(Total sold)。その期間に実際に売れた個数です。リサーチの出発点はいつもここで、出品されている数ではなく、売れた数を見るのが基本です。出品が100件あっても、売れたのが月2個なら、その商品の需要は月2個です。
平均価格(Average sold price)と価格帯。値付けの土台になります。ここで注意がひとつ。売れた価格を見つけても、それがそのまま利益ではありません。手数料と送料と関税を引き算して、手元に残る金額まで出してから仕入れを判断します。計算の流れは手数料の記事にまとめてあります。
Sell-through rate(セルスルーレート)。出品された数に対して、どれだけ売れたかの割合です。この数字が高いほど「出せば売れやすい」商品で、低いほど「出品ばかり多くて売れていない」商品です。ひとつ制約があって、この数字が表示されるのは検索期間を過去90日以内にしたときだけです(eBay公式の仕様)。期間を1年にすると出てこないので、Sell-through rateを見たいときは期間を90日以内に設定します。
セラー数(Total sellers)。その商品を売ったセラーの数=競合の数です。売れた数が多くてもセラー数が非常に多ければ、価格競争になりやすい商品です。逆に、売れているのにセラー数が少ない商品が見つかれば、それは狙い目です。
この4つを順に見ると、「需要はあるか → いくらで売れるか → 出せば売れる商品か → 競合は何人か」という判断の流れがそのまま出来上がります。
Sourcing Insightsは別のツール(ストア契約者向け)
Seller HubのResearchタブには、もうひとつSourcing Insights(ソーシングインサイト)というツールが並んでいることがあります。これはテラピーク(Product Research)とは別のもので、カテゴリ単位で「何が検索されているのに供給が足りていないか」を見る仕入れ向けのツールです。
ただしこちらは全員向けではありません。公式の条件では、Basicストア以上の契約者向けで、カテゴリごとのデータを見るにはそのカテゴリで$500以上の販売実績が必要です。始めたばかりの段階では条件を満たさないので、「Researchタブにあるのに使えない」となっても正常です。まずはProduct Research(テラピーク)だけで十分です。
- テラピークの今の名前はProduct Research。全セラー無料・過去3年分の売れた記録が見られる
- 入口はSeller Hub → Research。迷ったらebay.com/sh/researchを直接開いてブックマーク
- 出てこないときは①ebay.comか ②出品用アカウントでログインしているか ③名前の変更 ④直接URLの順に確認
- 検索は英語の商品名か型番。フィルタはSeller location: Japan/Buyer location/期間の3つ
- 読む数字は売れた数→平均価格→Sell-through rate(90日以内のみ表示)→セラー数の順
- 売れた価格から手数料・送料・関税を引いた残りで仕入れを判断する。出品中の価格は参考にしない
- Sourcing Insightsは別物(Basicストア以上+カテゴリ$500の実績が条件)。最初はテラピークだけでよい
テラピークはリサーチの2歩目に置く
最後に、テラピークをリサーチ全体のどこに置くかです。リサーチの基本で書いたSoldフィルタで「売れているらしい」と当たりをつけ、テラピークで数字にして確かめ、最後にセラーリサーチで「同じ日本のセラーが実際に何を売っているか」を見る。この3歩がリサーチのひとまわりです。
どの歩から始めても構いませんが、テラピークだけで完結させないことが大事です。数字で確かめ、実際の売れたページで状態と写真を確かめ、自分の家にあるものや仕入れ候補に当てはめる。道具は無料で開かれています。あとは開くだけです。