全体フロー:届いてから返金までの流れ
バイヤーが返品したいとき、eBay上でリターンリクエスト(Return request)を開きます。セラーはこれに対して3営業日以内に対応を選ぶ必要があります。ここで放置してしまうと、eBayが介入(ステップイン)して強制返金+セラーにディフェクト(ペナルティ記録)という最悪の結果になります。
つまり返品対応の勝敗は、「早く・冷静に・損の少ない選択肢を選べるか」で決まります。
最初に見るのは「返品理由」:INADか、バイヤー都合か
- ① Item Not As Described(INAD=説明と違う):「壊れていた」「説明と違う」「動かない」など。返品ポリシーを「返品不可」にしていても受け入れ義務があり、返送料はセラー負担
- ② バイヤー都合(Remorse):「思っていたのと違った」「気が変わった」など。セラーの返品ポリシーに従い、返送料は原則バイヤー負担にできる
3つの選択肢と、選び方の基準
対応の選択肢は大きく3つ。判断基準は「どれが一番損が少ないか」です。
- ① 返品を受け入れる(Accept the return):商品を返してもらい、受領後に返金。商品に再販価値がある場合の基本形。国際返送の手配が必要で、INADなら返送料はセラー持ち
- ② 返品なしで全額返金(Refund without return):低単価商品で往復送料のほうが高くつく場合の合理的な選択。「商品はそのままでOK、全額返金します」で早期解決
- ③ 一部返金を提案(Partial refund):「そのまま使っていただき、◯%返金でどうでしょう」という交渉。バイヤー都合や軽微な不満のときに有効。使用済み・破損して戻ってきた場合の減額基準は5〜50%が目安
特に海外輸出では返送料が高額になるため、「①が正義」とは限りません。商品代金・往復送料・再販価値・ディフェクトのリスクを並べて、合計の損失が最小になる道を選びましょう。
返金の期限とお金の流れ
- 対応の選択:リクエストから3営業日以内
- 返金の実行:返品商品の受領後2営業日以内。過ぎるとeBayによる自動返金の対象に
- 返金処理がバイヤーに届くまで:通常3〜5営業日(支払い方法によって前後)
- 返金分のFVF(落札手数料)は、条件を満たせばクレジットとして戻ってくる
返品は「事業のコスト」。恐れず、型で返す
返品対応の型は、「理由を見る → 3営業日以内に損の少ない選択肢を選ぶ → 受領後2営業日以内に返金」。これだけです。放置だけが唯一の悪手だと覚えてください。
なお、そもそもの返品ポリシー(返品可否・期間・返送料負担)の設定は「Business Policiesの設定方法」で解説しています。守りの設定と対応の型はセットです。
あわせて、支払い側のトラブルである「Payment Disputeの対応」、取引前の中止である「キャンセル対応の3パターン」も読んでおくと、トラブル対応の全体像がつながります。